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レディ・バードのgcpのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.5
泣いた。母親に観せたらわたしより泣くと思う。結婚式でずっと流しておくのアリかもしれない。きっとわたしの友達も友達の親も全員泣く
10代の女の子はショッキングな毎日を生き抜くため自分や他人を傷つけながらなんとかやり過ごしている やってみたいことへの妄想、閃いたらすぐ行動したい、そうやってすぐ盛り上がるくせに恐ろしいほど冷めた口調でちょっと前まで今だった過去を語る 女の思考回路のこわいところ
あと我が強くてこだわりがある人ほど派手になるだけで逆にださかったりするんだ!わたしも自分が一番イケてると思ってた最大限のおしゃれが数年後見返すとただのバケモノでしかなかったこと思い出して恥ずかしくなった
そんな誰しもが通る青春の過程をクセになるテンポでスピーディーに描いていく しかも音楽もよくって憎い すべてのシーンがリアルで自分の過去とリンクした カトリックではないけれど女子校で平成とは思えない異常な校則によりとにかく学校が嫌だったこと クラスメイトに、親にとっても母校だし自分も子供ができたらこの学校に入れたいと言っている人たちがいて本気で狂ってると思っていた、けれど今はわからないでもない 一歩外に出れば毎日見ていた景色や毎日触れていた人の見えなかった部分がすべてクリアになる 大人になってからもそうだけれど視野が狭く必死な10代だった自分や友人や、今の若者が愛おしい
主演だったフランシス・ハも思い当たることが多すぎて辛くて大好きな映画 女である以上、グレタガーウィグから目が離せない
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