ひでG

四月は君の嘘のひでGのレビュー・感想・評価

四月は君の嘘(2016年製作の映画)
2.2
テレビ放映を録画して鑑賞。

予想してたけど、予想通りの低空飛行だった。

まずは少ないけど、ほめポイントを数個

広瀬すずの魅力はやはりある。彼女の中ではもちろん全然ベストじゃないけど、彼女の主演じゃなかったら、全然成り立たなかっただろう。

ここでは広瀬すずの「声の良さ」をほめたい。
こーゆー映画の定番、ラストの独白に映像のコピーがかぶるやつ。
本作では、全然、定番過ぎて、平凡なシーンになっちゃったけど、すずちゃんの声はとてもいい。
なんか、いろんな感情を思い起こすというか、やさしく、かわいい中にも深みがある、とても感じのよい声だと思った。

主演二人の友達役の石井杏奈と中川大志もまあお決まり的な役ではあるけど、好感が持てる。
特に中川くんはこーゆー脇で支えるみたいな役が合うね。

反面、ファンには申し訳ないけど、山崎賢人はさえない。
少なくても音楽家に見えないし、過去に傷を負ってる感じもあまり伝わらない。

その後、主演作が続き、実力もついてきたんだろうけど、、まあ、頑張って!

さて、全体的な内容のこと。これはほめポイントがほとんどない。

まず、何を描いても「軽い」感じにしか伝わらない映画だと思った。

友情も恋も病気も、そしてこの映画の肝である「音楽」がきちんと描けていないという致命的な欠陥がある。

つまり、本作の中で最重要であるコンクールシーン。合計で4回?出てくるけど、どれもリアリティがないんだよなあ。

いずれも素人あるいはセミプロ前のコンクールだよね?
プロのコンサートじゃないよね。
ホールにしても審査員にしても観客にしても全くリアリティがない!

これって、例えばすずちゃんの「ちはやふる」とは好対照だと思うんだ。

せめて、音楽をテーマにしてる映画なんだから、そこはちゃんと描こうよ💢

劇中で審査員がすずちゃんの演奏に対して
「音楽を舐めてる!」て怒るセリフが出てくるんだけど、僕もそう思った。

他の人もいるコンクールで、失敗したから二度演奏しちゃいました☺️が、許されるほど、音楽の世界って甘いもんなん!?

せめて、そこはちゃんとしよ!よ!

病気のこととか、まあ言いたいことあるけど、そこは大目に見るけどさあ。

こーゆー小学高学年から高校生ぐらいが主に見る映画のレベルをもう少し上げてほしいな、、、
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