リタ

グッドモーニングショーのリタのネタバレレビュー・内容・結末

グッドモーニングショー(2016年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

めざましテレビ的朝番組のメインキャスターが
立てこもり犯に現場に来ることを要求され、
第一線でネゴシエイトして視聴率も爆上がりという
テレビマンの自意識過剰で有り得ないストーリーでした。

前半の、テレビ業界の裏側ドタバタ描写はよかった。
テンポがよくて笑えるところもあり、
キャストが上手なお陰で一瞬はワクワクできた。

メンヘラ勘違いアナ長澤まさみが最高に似合ってて
そこここに気を使う損な役回りの志田未来とのやりとりにクスリとした。

中継カメラマンの渾身の改造グッズはやや泣けたし
梶原善の映像職人感もかっこいい。
バラエティ班で浮いてる林遣都の過剰なテンションのスライディングが面白さのピーク。


後半はほんと、ひどかった…

伏線回収、一部してはいるけどスカッとせず
王道を裏切りたい気持ちは伝わったが結果まとまってなくて納得のいかない描写多過ぎ。

大きな事件が起こったのに誰の何も変わらないままエンディング。
奥さんのバリケード意味不明。

結局手紙は開かれず、濱田岳が救われない…笑
そう、不自然描写があってもいいが、
それを上回る納得感が
この脚本にはひとつもなかった。


人質蔑ろにして安全なテレビの前の視聴者喜ばせるために報道し続けることを正当化するなんてどうかしてる。
テレビマンの個人的な思いとかどうでもいいから演説やめてさっさと謝って人質解放に全力出すべき。

警察空気過ぎているの忘れてた。
逮捕のチャンスはいくらでもあったでしょうが!

人質がミキプルーンのみの設定ならまだみられたかもしれないが、いや、にしても要求動機が無理矢理すぎ。
台風設定も息子のデキ婚設定も活かしきれてなくてほんとグダグダ。

アンケート結果も死ねって…もう不愉快。


書いたのがテレビ側の人間だとしたら、

視聴者馬鹿にし過ぎだと思います。


君塚良一 監督脚本か…
期待ハズレだった。
リタ

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