『イイ予告。イイ意味でダウンサイズさせてて好き』
科学技術によって人間を13センチまで縮小するように出来るようになった。しかし、一度小さくなってしまうと戻ることはできない。平凡な生活から脱却する為にダウンサイズをしようとする主人公のポールだったのだが…
監督はアレクサンダー・ペイン。
「ファミリーツリー」「サイドウェイ」などを手掛けた監督だ。
雰囲気も、この2作に近いモノもあった。
予告を見てコメディっぽいんだなぁと思って誰が監督してるか気にしてなかったが鑑賞前にアレクサンダー・ペインだと知って安心して観に行けた。
アレクサンダー・ペイン監督で主演がマット・デイモンなのに、ここまで客足が入ってないのもビックリ。予告がコメディ色が強いからだろうか?
実際、導入こそコメディ色があるが、物語が進展していくと人間ドラマが丁寧に描かれていて派手さはないけど地味だけど、しっかりと楽しめた。
マッド・デイモンはフツーのオジサンも良かったし。
ホン・チャウが凄く映画に良さを出してた。コミカルさも出てたし。
英語が分からない自分でも片言の英語しか喋れない演技がコミカルに見えたのも素晴らしいポイントだった。
他の出演者も、ああいうヤツ居そう感が良かった。
終盤までは、傑作レベルだったのに。ラストの展開にチョット残念。
一気にスケールがデカくなってしまった。もっと序盤からの小さな世界のお話で終わってくれていたら、もっと評価が上がったのにという作品だった。
それ抜きにしてもフツーに良作。もっと観客入ってイイ作品。