つう

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島のつうのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

『アムロ、行きまーす!グチャ!』

いやー今回、映画化にするにあたってのTVシリーズからの改変ポイントがことごとくハマらなかったですw
まず、一番ダメだったところは、ガンダムに乗っているアムロがジオン兵を踏み潰すシーンですね。
オリジンはファーストガンダムよりも戦争の残酷さを前に出しているのが1つの特徴ではあるんだけど
にしても、ドズルの最後のみたいに、生身のまま機関銃でガンダムに向かってきたのを戸惑いのなか対処したとかならまだしも
ただ逃げてるジオン兵を追いかけて自分の意思でモビルスーツで踏み潰すのは、それはもう違うよってなっちゃいましたね。
オーバーキルというか、南極条約も真っ青な、いっちゃえばジェノサイド的な行為でしかないなと思いましたね。
しかも、その踏み潰されたパイロットもスナイパーライフル使いのザクなのにキャラ紹介の時にはスナイプするのにドアンの島行ったらモビルスーツ戦もなく、ガンダムにパイロットが踏み潰されるっていうのも使い方下手クソかってなりました。せめて一発くらいは、スナイプさせて「落ちろカトンボ」させたれよw
ドアンについても、名もない脱走兵ということにドアンは意味があったと思うんだけど。
ドアンが実は部隊長で、しかもシャアと並ぶエースパイロットが脱走してたら見せしめのためや連邦に寝返ると困るから絶対、殺すだろ?
しかも、マクベはあの兄をも苦なく殺すキシリア配下やぞ。
そもそも、サザンクロス隊が大仰な形で出て来たけど、ドアンと共に、これだけの死線を一緒に潜り抜けたのに抜けたっていうのに怒りを覚えるっていうなら分かるんですけど。裏切り者め!脱走したっていうことしか言わないのでドアンの過去を掘り下げになってないのでドアンとサザンクロス隊の関係性が薄い。
ホントにやられるために出てきたってなってるし。その割にはMS戦は少ないし。サザンクロス隊の女性パイロットなんかも意味ありげにドアンに好意があるのかみたいなのを匂わせおいて
いざ、戦闘シーンになってカット変わったら「ああドアン」って言って爆散してんじゃねえよw
あと、アムロの踏み潰しと同じくらいダメなポイントとしてドアンがアムロに子供たちの親を殺したっていうのも打ち明けないし。
そこの葛藤こそ描けよ、掘り下げろよってなりましたし。普通になら、そこがメインテーマになるだろ?この題材を選んだんだから。
そこもない。せっかく数少ない魅力のMS戦も少ない。これはオリジンの頃からMS戦を少なくしたいと、しきりに言っていたので安彦良和が監督するとそうなるって感じですね。
作画面は田村篤さんが作監してるだけあってルックはしっかりしてるけど中身がない感じでした。
配信でいいなっていうクオリティでしたね
感想を見て回るとMSの大きさの怖さを感じられましたっていう声が多いんですけど、そういうのはF91のオープニングとか08小隊のゲリラ村のエピソードの方が上手いなと思っているので、そういうのが好きならそっちを鑑賞していただきたいですね。
つう

つう