『2023年一発目にちょうどエエ映画』
ハワイ行きの飛行機の中でバイオテロが起こり、その対策と解決を飛行機と地上の両方を描くシチュエーションスリラー。
地上で事件を解決する為に奔走する刑事を演じるのはソンガンホ。娘のためのハワイ行きの飛行機に乗ってバイオテロに巻き込まれる父親役にイビョンホンが演じる。
ちょうどいい。コロナ禍というの意識しながら過度にシリアスにならず、泣きに偏り過ぎず、航空パニックとしてのシチュエーションスリラーだけだと持たなかったのを空と地上の両面での描き方をすることでエンタメとしてちょうどいい作品になっている。今年の分水嶺な作品になりそう。非常宣言よりも面白いか、つまらないかみたいな立ち位置の作品になる感じ。M1のトップバッターみたいな？
飛行機内と地上での行動との描き方が上手かった。派手さはないけどシンプルな演出でテンポ感と外連味。こういうことでいいんだよって風のイイ感じに煽る音楽。エンタメ映画として今年1発目に相応しい作品。
こんなこと言うのもあれだが劇場版パトレイバー1＆2を合わせた感じの作品で程よく面白く仕上がっていた。普通の国なら、この映画としての描き方でいいんだけど。日本って変わってますんで監督さんは次回の為にもパトレイバー２を参考にしてもろてって感じ。でも、観てそうな感じなのも伝わってくる感じもあったなぁ。特に犯人像は矮小化したというと聞こえは悪いが分かりやすくした帆場暎一みたいだったのも作品にはマッチしてた。
しいて挙げるならダレたりはしないけど140分は流石に少し長く感じた100分くらいでまとめられていたら、より評価を上げたなぁとは思う。
