がらくた犬

ルームのがらくた犬のネタバレレビュー・内容・結末

ルーム(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

BLD

誘拐された少女が天窓しか無い部屋に監禁されていて男児を出産。部屋で生まれ育ったジャックは5歳まで外界も知らずにTVで見たものが現実か架空かも分からない。閉鎖された空間には親子が2人。あの男が来た時はジャックはクローゼットに避難。
母親は息子だけ脱出させることを試みるが‥

日本公開時からずーーーーーっと気になってはいたものの怖いのか感動ものなのかよく分からず米ドラにありがちな犯罪心理捜査系で監禁されてる親子の脱出劇で最後に天窓を破って脱出するのか救出されるのか‥どちらかだと思っていた。
途中ジャックだけが逃げきれた時も残された母親は殺されると思ったし‥

しか〜〜しイメージと全然違ってました。
凄〜〜く良作です。

母親役のブリー・ラーソンそしてジャック役の子役ジェイコブ・トレンブレイが良すぎました。しかもジャックの風貌たるやまるでオオカミ少年のようで‥お顔も個性的だしロン毛なんでね。女の子みたいでかわいいんだけどね。

そして原作・脚本担当のエマ・ドナヒューが影響を受けたという”フリッツル事件”の事も調べてみたら‥ゾッとしました。

状況設定も雰囲気も不思議な作品です。作品の根本が部屋に引き篭もってる‥とかではなく部屋に監禁‥という犯罪なので手放しには褒められない複雑な心境ではありますがとにかく良作。一見の価値あり。