まっどまっくすこーじ

メッセージのまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
4.7
うん、面白かった!!(≧∇≦)
私的には良作!!!
でも、これは好き嫌いが別れる作品だろうなぁ…

ネビュラ賞を受賞した小説「あなたの人生の物語」が原作のSF映画。
原作は未読ですが、調べたらかなり難しそうな内容。
さらに監督がドゥニ・ヴィルヌーヴときたら、これはもう難解映画であることは承知で観るしかありません。

しかし、このような観る側に集中力を求めつつ、移入できたときのカタルシスが得られる映画は大好きです♪

突然出現した巨大な飛翔体。
人類はそれを≪殻≫と呼ぶようになる。
(この≪殻≫については後述にて…)

全部で12隻の≪殻≫がアメリカやロシアや中国、そして日本(北海道)などに現れ、各国の当局と軍が対応する。

アメリカでは軍の要請によって、言語学者のルイーズが呼ばれ、物理学者のイアンとチームを組んで、≪殻≫の中の≪ヘプタポッド≫との会話を試みようとするのだが…

この≪ヘプタポッド≫の作る文字(書記言語)というのがなんとも芸術的です。
表現が難しいのですが、そうですねぇ… 書道家の武田双雲が円を描いたような…(@_@;)
とにかく本作の美術デザイナーのセンスは素晴らしい。

ストーリーはこれ以上はネタバレになってしまうので書きませんが、全てを理解したときには感動が打ち寄せます。

エリック・ハイセラーによる脚本は、短編である原作小説を映画作品として観やすい尺(116分)にして、おそらく原作ではもっと専門的用語が飛び交うであろう台詞もなるべく解りやすいように書いていると思います。

ヴィルヌーヴ作品にスコアを提供することが多いヨハン・ヨハンソンによる本作の音楽も美術と同じく、緊張感と幻影感を両立させた素晴らしいものでした。
ヴィルヌーヴ監督の次作である「ブレードランナー2049」もヨハンソンがスコアを書いているので楽しみです。
(後記:ヨハンソンはブレードランナー2049では降板してしまいました…😥)

そしてヴィルヌーヴ監督の、緊張を強いながらも画面の中へ観客を引き込む魔術系演出は本作を非凡なSF映画に昇華させていて、もう流石の一言しか言えません。
あ~、「ブレードランナー2049」を早く観たい~!!(*´ω`*)

キャストについて少し…

フォレスト・ウィテカーが印象深くも出しゃばらない演技でした。
普通なら勿体ない使い方とも思えますが、「ローグ・ワン」のときもそうであったように、この人はこういう使われ方が上手いんだなと思いますし、キャスティング・ディレクターもよく分かっているんだなぁ…と感心します。

ジェレミー・レナーは本作の撮影が「シビル・ウォー」の直後だったのにも拘わらず、弓矢を使うのを我慢して、やはり抑えた演技に終始していたのが良かったです♪
(訳の分からない感想でごめんなさい…(^^ゞ)

そして主人公のルイーズを演じるエイミー・アダムス!!!
本作はルイーズの映画であるので、それはエイミーの映画であることになりますが、本作での彼女も素晴らしい!!
彼女と雰囲気の似ているフェリシティ・ジョーンズ(※私的見解です)と比べると、現時点ではエイミーの方が演技力が高いと感じています。

まとめとして、本作は総じて良く出来ている作品だと思います。

ただ、やはり複雑系の映画であることには違いないと思いますので、最初に述べたように本作は好き嫌いが別れる作品だとも思います。

さて、前述の≪殻≫の話です。

本作を公開初日の夜に観に行ったのですが、その日の仕事帰りに行きつけのスーパーで安売りセールしていたお菓子を買ったんですよ。

「ばかうけ」っていう、お煎餅菓子をご存じですか?(^-^)
ロングセラーの人気があるお菓子で私も大好きなのですが、≪殻≫の形がその「ばかうけ」のまんまで、私的に≪ばかうけ~!!!≫でした!!(* ̄∇ ̄*)

実はネットでもこの「ばかうけ」の話題がありまして、それを読んでいたのが頭に残ってたんですが、鑑賞日にスーパーで安売りしていたという偶然につい買ってしまいました~♪(≧∇≦)

北海道に来た≪殻≫をワイドショーのニュースではきっとこのように報道することでしょう…

「え~、さて北海道の≪ばかうけ≫ですが、依然静かに浮いたままでもう3週間になります。

現地では当局や警察からの警告を聞き流して、スマホからSNSに≪ばかうけ≫と一緒に写った自撮り映像を投稿しようとする野次馬たちが大挙して押し寄せ、それを目当てに縁日の屋台や簡易宿泊施設もたくさん出現しているとのことです。

また、急激に人気が高くなったお菓子の「ばかうけ」ですが、製造元の栗山米菓は、「現在急いで胡麻黒蜜ヘプタ味バージョンを鋭意開発中で、近日中に発売いたします」というコメントを発表しました。

それからただ今入った情報ですが、空に向かって≪ばかうけ~、ばかうけ~…≫と祈りを捧げる「へぷたぽっど教」が宗教法人認定申請をしようとして神奈川県の所轄庁に門前払いされた問題ですが、教祖を名乗る代表者のTAK44マグナム氏は「私はもう何年も前からこの日が来ることを予言して、「ばかうけ」様を常日頃から拝む活動を布教してきたのだから、県は認定申請を受理すべきだ」などと宣い、県を相手に提訴するという暴挙に出るということです。

いやぁミヤネさん、どう思いますか? この一連の≪ばかうけ≫問題…」

さあ、映画もお菓子と同じく≪ばかうけ≫するのかどうか!?
(たぶん、一般的にはうけないと思いますが…(;^_^A)

出来れば劇場で…
それが無理ならレンタルでも…
「ばかうけ」を頬張りながら是非~!!!(*´∇`*)