えーこ

メッセージのえーこのレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
4.2
時は流れるものだと思っていた…
そんな台詞からこの物語は始まる。

突如、地球の12ヶ所に巨大な宇宙船が現れる。
"彼ら"はなぜやってきたのか。
その目的を探るため、政府から依頼された言語学者ルイーズはファーストコンタクトを試みる。
よくあるSF映画を想像して観に行くと、
肩透かしを食らうかもしれない。

宇宙船出現のニュースが取り沙汰されるものの、
その姿は映さない。
私たちは彼女と一緒に初めて宇宙船と対面する。
ばかうけにバカウケ(笑)
それは黒い卵のようでもあり、ぽっかりと浮かんでいる。

こんな宇宙船も初めて見たけど、
エイリアンも今まで見たことないような形状で斬新!!
彼らが表意文字?を描くのもまた斬新で、
白鶴まるー、みたいな(笑)
ちょっとしたハネとかハライとか?で意味が違って、
それを解析しちゃうて、なんかスゴいんだわ、、

またもや中国がキーになってるけど、
こんなことするのってアメリカなんじゃ…と思いつつ…(笑)

エイリアンが人類に警鐘を鳴らす!?
この映画は人と人、国と国との対話の大切さを説いている。
コミュニケーションの希薄化と言われるけど、
相手の殻を破るには、先ず自分の殻を破って、
面と向かって、話をすること。
文字だけではわからない本当の意味が見えてくる。
そして、国と国との真の協力なくしては、世界は滅びてしまう。

あれ、えっ、そーゆーことかーー!!!
彼女の娘の真実に、なんだかもー涙ボロボロ。。
そーいえば最初、台詞の中で、ん?てとこがあったんだよねぇ。
まんまと演出にやられました。

本当に未来は変えられないのだろうか。
現在に留まれるように、時の流れに身を任せず、
逆らって生きていけるように、
そんな願いが娘の名前に込められているようで、
彼女の決断に胸が苦しくなった。
えーこ

えーこ