『ミニマムなのは世界観だけで良い。ヴィランの存在感がミニマムは困る』
MCUシリーズ「アントマン」の第2作。
監督は前作から引き続きペイトン・リードが担当。
個人的にな印象としてMCUはダークな印象のあるDCのカウンターとしてポップにエンタメ映画としてシリーズをこなしてきたのだがスケールが徐々に大きくなって地球どころか宇宙を巻き込んでヴィランと戦うという壮大なスケールに発展している。
その中にあって小さな世界を守ろうとする「アントマン」は凄く良い。
前作はアントマンであるスコットの親子愛だったが今回はワスプの親子愛を描くエピソードになっている。
ヒーローがヴィランを倒すというモノでなくキチンとチームとして頑張る姿は今回も良かったしアクションもイイ。
と同時に明確なヴィランがいないのが「アントマン&ワスプ」のウィークポイントにもなってる。
ドタバタが楽しいのがイイんだが、そこに終始してしまっていてアレ?なんでこんなコトしてんだっけ?ってなってしまった。
小さなお話の良さと小物なヴィランというのは決してイコールではない。
そこは「スパイダーマンホームカミング」を見習っていただきたいと思った。
それでも前作から「アントマン」が持つポップさは損なわれていない。
サイドキックであるルイスを演じたマイケル・ペーニャが良いアクセントを加えているというか、むしろメインキャラたちを喰ってる感すらある。
MCUの「IW」の後に公開されて割を食う形だったのに良く出来ていた。