やまひろ

キングコング:髑髏島の巨神のやまひろのレビュー・感想・評価

3.7
『1954年に核実験があったが、それは実は何かを殺そうとしていた』

キングコングを神話上の謎の島に君臨する巨大な神として描いたアドベンチャー大作
32歳(当時)のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督がメガホンを取る。

予備情報なしでBD鑑賞しました。劇場に行けば良かったと激しく後悔。
ピックアップしたセリフを聞いてピンと来た!これゴジラじゃね?


さて、今作は観る人によって賛否両論みたいですね。従来のキングコングと違いすぎるしね。
私はとても好きな映画でしたよ!ゴジラ映画ファンですから!
そもそも、キングコングがNYに行くストーリーにはツッコミ切れない。。。

この映画の何が良いて、展開の仕方が個人的にツボ
ハンク・マーロウとグンペイのやり取りから始まる今作だが、初め何だコレ?って頭が追いつかない。さらに、世界情勢を映像で見せてからの髑髏島までの過程が大袈裟すぎてw
しかも、ハンクとグンペイを伏線として途中で回収するんだもの。やられたわ。面白いよ!

キングコングの戦闘場面は凄まじい!怪獣大戦争とはこれのことか・・・いろんな大型怪獣が出てきて楽しい。

ストーリーはいたってシンプルなので、ハンク出てきてからは単純に楽しめる娯楽映画だよ!

でもね、この映画、とても深い。
何が深いって、この監督相当なマニアだよ。

今作は他の映画や作品へのオマージュ満載
・日本のゴジラ映画(上記とラストのオマケ映像ね)
・ジュラシックパーク(サミュエル・ジャクソンのセリフ)
・地獄の黙示録(コングが太陽を背にする場面)
・元祖キングコング(コングがチェーンに絡まるシーン)
・フルメタル・ジャケット(ヘルメットの文字)

こりゃ私が想像していた「キングコング」とは違いすぎて良い意味で裏切られた。劇場で観たかった(2回目)
怪獣映画が好きな人には超オススメだね!
※イップマンからキングコングへの振り幅がデカ過ぎて観てて余計に楽しめたw


余談、ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は「自分の好きなものは全て日本が発祥」と語る。
それほどの日本カルチャー好きらしい。納得です。

この方は日本人以上に日本文化を愛している方なんだね。素晴らしい。要チェック監督ですわ!
やまひろ

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