ヤズカシバド

リザとキツネと恋する死者たちのヤズカシバドのレビュー・感想・評価

3.4
展開や設定に置いて「これぞ日本映画」という要素がふんだんに盛り込んであるのに、全然日本映画的じゃないという不思議。その微妙なアンバランス感がとても好きだった。トミー谷の歌や本編に登場する日本文化も微妙に的が外れているのも良い。これは多分意図的にできるものじゃないと思う。「無償の愛は求めるだけではなく、自分自身も与えなくてはいけない」というのは一つの真理なのかもしれない。求めるだけじゃダメなんだよね。ゾルタンの無敵感と寡黙だけど優しい人柄が最高。とても不思議な映画だった。