【 ワイズマン監督85歳のときの作品 】
サッカーW杯ブラジル大会があった2014年夏に約9週間に渡って撮影されたドキュメント。
舞台は:
ニューヨーク市クイーンズ区の北西にあるジャクソンハイツ(Roosevelt Ave 82st～74st)、セントラルパークから地下鉄で30-40分くらい。沢山の移民が暮らし167言語が飛び交うエリア。
内容は:
Roosevelt Ave 82番通りの経済発展特区:BIDで再開発プロジェクトが進行して、家賃の高騰や契約更新拒否などで小規模業者が相次いで閉店に追い込まれ、そこに大手チェーン店が進出してくる状況に苦しむ住民を捉えたもの。
・そんな様子をカメラに場面が凄い
・街の喧騒、街のカットもいい
・メキシコから国境を越えてきたお母さんと娘の話が壮絶。
・町長と婦人警官(実は...)も面白い
・淡々と鳥を捌くイスラム教徒
・ワールドカップコロンビアサポーター
・ストリートバンド
などなど、人間観察には飽きない。
ドキュメンタリーのその後:
住民の反対により82番通りの開発は阻止が出来たみたいだけど、地価が高騰し、移住者の階層が入れ替わるジェントリフィケーション(映画 「 ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」にも描かれていた)が進んでしまっている模様。頑張れ!!
