偽ることで夢を追い求めた青年とアイデンティティーを貸すことで夢を託した青年の話。ただひたすらに儚くて、美しくて温かくて切なかった。色んな想いや選択が刺さってすっごい辛いんだけど、彼らの求めた生への答えがそこにあるのなら。ほんとに傑作。
儚いという言葉を映画にしたらガタカになるのではないかな……20年経っても色褪せない心を抉る描写や音楽とややチープにも見える映像がやけに非現実的で、あえて今観るからこそ訴えかけられるものがあるのかな。未来は思うように作れるけれどの綱渡りの覚悟が必要で、人間は強くて脆いもの。切ない。
SFで何が好き?って聞かれたら真っ先に思いつく作品…出会えてよかったな…