空港で清掃員をしているファズは家ではまったく威厳がなく、妻や娘たちから愛想を尽かされている。ある日、空港で中古車が安く売り出されると聞いたファズルは購入しようとするが、それは乗客を飛行機に乗り降りさせるための階段が荷台から伸びているアメリカ製のタラップ車、しかも廃車同然のボロだった。友人たちから嘲笑され、家族にも呆れられるが、そのとき町内で火事が起こり、駆けつけたファズはタラップ車を使って上階の住民の救助に成功。新聞に報じられて一躍ヒーローとなる。それがきっかけで、工事現場の高所の塗装やサッカー会場のVIP用の観覧席など、様々な用途でタラップ車は大活躍し、収入の増えたファズ一家に幸せが訪れる。しかし道路交通法との関係で警察が目をつけはじめ…。
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