FPS好きとしては今までやったどんなゲームよりクソゲーやし、学生映画以下のストーリーテリングに至っては最早いたたまれないレベル。『エンター・ザ・ボイド』は8年も前の映画やと言うのに。
プレイヤーの選択と行動が(誘導されているとしても)物語を左右することで無条件の感情移入が担保されているゲームに対し、ダサくてダサくてリアリティの欠片も無い本作は、一人称視点を売りにしながら個人の感情を重ねる余地など一切なく、我々が唯一選択できる行動と言えば、このゴミくずを観るか観ないかという点のみ。そして観ないという選択が圧倒的に正しいのでやんす。進んで拷問を受けたいなら別。
これが映画に於ける映像革命新次元と言うなら、それはゲームに対する完全な敗北宣言やし、映画ファンとゲームファン両方にとっての悪夢でしか無い。映画自体は開かれた視点なのかもしれんけど、この監督のエンタテインメントに対する視界は猫の額以上VRゴーグル以下。
シャールト・コプリーは損しかしてへんし、ヘイリー・ベネットも酷いもんで、これを劇場公開したハートの強さとゴア描写の2点は評価すべきなのかもしれんけどやっぱくそ。