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チャタレイ夫人の恋人のbrianのネタバレレビュー・内容・結末

チャタレイ夫人の恋人(1981年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

貴族の妻であるコニー(シルヴィア・クリステル)の夫クリフォード(シェイン・ブライアント)は第一次世界大戦(1914年〜1918年)に出征。戦傷により下半身不随となってしまった。(後になり杖で支えて歩けるまでに回復する。)
それから、コニーは日々の生活に先行きが見えない状態で悶々としていた。
そんなある日、チャタレイ家の領地で森番をしているメラーズ(ニコラス・クレイ)が全裸で身体を洗っている光景をコニーは見てしまった。

この映画は戦争により人生が劇的に変わってしまった人間を丁寧に描いている。また、身分の違う階級社会について一石を投じる作品ではないだろうか。

監督は「エマニエル夫人」「O嬢の物語」のジュスト・ジャカン。激しい性描写の連続ではあるが、20世紀初めの舞台に相応しく音楽は弦楽器を使いクラシカルな雰囲気でしかも官能的な映像に仕上がっている。

クリフォードがエンジン付きの車椅子に乗って自らハンドルを握り動くシーンは驚いた。当時のイギリスの福祉に対する意識が高かったことを理解できる。

シルヴィアは大人の色気が漂い、貴族の妻らしい気品に満ちた表情や仕草を演じて釘付けとなった。澄んだ青い瞳に心を奪われそうだ。 

https://youtu.be/xYq7k3WpdZE
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