emily

マンソン・ファミリーの休暇のemilyのレビュー・感想・評価

2.0
チャールズ・マンソンという残虐事件を起こした謎の集団のインタビューから始めり、休暇でそのゆかりの地巡りをしないかと兄が疎遠になっている弟に申し出、二人の謎の旅が始まる。
兄はマンソンTシャツを着た、自分勝手な男。弟は弁護士、家族がいて幸せな生活がある。兄は実は養子で家族では冷たく扱われ、それを苦に生きてきていたのだ。

二人の奇妙な巡礼は、二人の間にできた溝を向き合い、過去と向き合い、一緒に障害を乗り越えていく。大人になって兄弟関係を修復するのは非常に難しい。そうして昔のような関係に戻ることはできないかもしれない。お互いの人生があるし、それを変えることはできないからだ。旅を隔て自分と向き合うことで、兄また弟との絆に気が付く。
テーマが置かれた環境は奇妙だが、しっかりと温かさを感じるトーンで描かれているので、心地よく見れる作品です。
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