彦次郎

アトリエの春、昼下がりの裸婦の彦次郎のレビュー・感想・評価

3.1
進行性の全身麻痺を抱える天才彫刻家と夫の為に雇われた人妻モデルの交流を描いた作品。
裸婦という事で助平心から鑑賞する輩(私もその1人)が多発しそうな案件ですが純粋に芸術的な裸であり2人の心情は肉欲では無く崇高なものに思えます。
その対極にいるのが人妻ミギョンの夫。ベトナム戦争後に現れて強姦の上居着き暴力を振るい賭博に興じる凶人とも言うべき存在です。彼が作品に手を出すくだりは価値観の対立と共に救い難い悪党として視聴者に記憶されたと思います。
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