せぐうぇいX号

SCOOP!のせぐうぇいX号のレビュー・感想・評価

SCOOP!(2016年製作の映画)
4.4
期待値が非常に低かったので1週間遅れで鑑賞しましたが、とんだ見当違いでした。

想定通りだったのは前半部の下ネタ満載のスクープ戦、大根監督の描くドタバタ劇を観ると自然と笑みがこぼれます。
そして問題の後半部。前半で撒かれた人間ドラマの伏線を回収していく内に、物語はとんでもない結末を迎えます。


福山・二階堂コンビだけでなく、リリーフランキー、吉田羊、滝藤賢一らそれぞれの存在感が色濃く際立っていた印象を受ける今作ですが、その点については吉田羊さんがパンフレットで語っているように、大根監督がキャラクター全員に愛情をもって作品に臨んだ結果なのだと感じました。

静とチャラ源の関係性は、ある意味神秘的と言うのでしょうか、言葉にしたくてもできない感があります。それぞれが孤独を抱えながら、身を寄せ合って生きている、というのも何か違う気がする…結末に触れたくないため抽象論に終始してしまいますが、とにかく魅力に溢れたキャラクター達でした。リアルでは絶対に関わりたくない2人ですが(笑)


今作は原田眞人監督の『盗写1/250秒』へのリスペクトから生まれたという話なので、ぜひそちらも鑑賞したいです。両監督の対談は必読ですよ!


ps.メインキャストは滝藤さんを除いて全員九州出身なんです!!気付いたら何だか嬉しくて!