矢吹健を称える会

ジョン・ウィック:チャプター2の矢吹健を称える会のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 オープニングの興奮を残り2時間が超えてくれない。美術館での戦闘は『上海から来た女』を想起するし、それ以上にこんなものよく撮ったなとビックリしてしまったが、なぜかジョン・ウィックだけ相手の位置を把握しきっていて、全くスリリングでない。

 ジョン・ウィックに賞金がかけられてNY中の殺し屋が襲ってくるというくだり。何人かの殺し屋が襲ってくるのだが、それぞれの戦闘がなぜかシャッフルして描かれる。ここでひどく興ざめしてしまった。なぜこんなことをするんだろ。
 銃撃戦も前作から発展がない、というかむしろ後退している感すらある。コモンとの高低差パシュパシュ銃撃(見ていない人間には何を言ってるかわからないと思うが……)は笑った。

 「コンチネンタル」とかいう気取りすぎな組織の描写がこの映画の、まあよくもわるくも個性的なアイデアだとは思うのだが、指令が下される際に登場するみょうちくりんなオフィスの造形は評価したい。