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フッド:ザ・ビギニングのnnのレビュー・感想・評価

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)
3.3
「フッド ザ・ビギニング」の試写会へ。

子供の頃、「少年少女世界の名作文学」を定期購読してて、毎月楽しみだった。
これで、たいていの児童文学ものは読んだ気になっていた。
小公子、小公女あたりは大好きだったし、自分では図書館で選ばないであろう「海底二万里」とか「三銃士」「15少年漂流記」なども面白かった。
で、この「フッド ザ・ビギニング」も「ロビンフッド」の誕生秘話ということで観たい気持ちが湧いた。
と言いつつ・・・ロビンフッドって、どんな話だったっけ?弓矢が上手で・・・
でも、誕生秘話だもんね、子供の頃読んだであろうロビンフッドのお話の、その前のことだからわからなくて当然ね。

この試写会会場は夫の職場近くだったので、映画終わりに待ち合わせて一緒に帰宅したのだが、その帰り道に
n「ロビンフッド、子供の頃読んだ?」
夫「多分読んだ。」
n「どうして義賊になったかっていう誕生秘話の映画だったんだけどね・・・」
夫「え?義賊?違うだろ?普通の、ちょっと弓のうまい村人だろ?」
ぢつを言うと、ワタクシも「弓がうまくて、そのエピソードの一つが、息子の頭のリンゴを射抜く話」と思ってたので、
夫が「ロビンフッドってウィリアムテルだろ?」と言った時、
「そうそう!!!どうしても『アンクル・トムの小屋』しか浮かんでこなかったけど、そうだったそうだった、『ウィリアムテル』だね〜」なんてこと言いながら帰ったのであった。

いや、ここで「ロビンフッド」と「ウィリアムテル」、すでに何一つ被ってないじゃないか、タイトル!と思うなかれ。
『ああ無情』と『レミゼラブル』が同じもののように、『巌窟王』と『モンテクリスト伯』が同じもののように、ロビンフッドが仮の名というか偽名で、本名はウィリアムテルという気のいいおっさんだったっけ?と思ったのだった。

が、今、検索して、二つは全く別個のものであったと知り、ちょっと笑った。
そもそもロビンフッドはイギリスで、ウィリアムテルはスイスの人だし。
ワタクシの勝手な解釈で、「フッド ザ・ビギニング」で義賊になったロビンが、一緒に逃げるマリアンと結婚して子供ができて、
その子の頭の上にリンゴをおいて・・・というのが続編というか本編になるのだろうとか思ったりもしていた。
だって、終わり方が意味深で、いかにも次回作があるって見え見えだもの。

長い前置きになりましたが、結論。
いつの時代のものにせよ、闘い系の映画は今後控えよう。
弓のシーン、体ねじりながらの二連投なんてカッコ良いのですが、冒頭から捕虜を斬首するシーンなんかがあって
もうねえ〜薄目で見てるもんだから、わからないのですよ、死んだのか死んでないのかとかも。
戦国時代の刀も嫌だけど、弓だの石だのも、別の意味での怖さがある。

この、弓とか戦闘の技を教えてくれるのが、ジョン。
戦場で敵味方だった二人が、師匠と弟子になり、最強の仲間になっていくシーンは、ありがちといえばありがちだけど好きだなあ。
そして、「うわっ、ここでジョンは死んでしまうのかっっ」と思いきや・・・
ドキドキハラハラします。
でも、敵の成敗の仕方にしろ、接近戦だからわかりやすく残酷で、当然薄目で見てるからまたわからない。
そんな二時間でありました。
nn

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