ナンセンスロケット

ハドソン川の奇跡のナンセンスロケットのレビュー・感想・評価

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
3.5
【ドラマではなくサスペンス、調査会までの道のりが見物です】

こちらもようやくみたクリントイーストウッド。何故か見るまでに興味が湧かないのだが、見始めると引き込まれるのが不思議。

40年に亘るキャリアのパイロットがエンジントラブルの極限状態でハドソン川へ不時着する。乗客は全員無事で英雄となるが、調査会社からは本当に正しい選択だったのかと厳しく迫られる。

トムハンクス演じるベテランパイロット、サリーがとても現実的で誇りがある。
どんな状態でも冷静で乗客や社会の事を思い、悩みながらも前を向く。

毎回思うがトムハンクスって別に派手でもなくそこまで好きではないのだが、何故か見る作品にいいものが多く安定してるんだよなー。

物語は不時着したシーンから始まるが、回想シーンで何度もその場面がリフレインされる。
シミュレーションではなく「人為的な」結果である見せ方がとてもうまく、口説い演出なのだが、論理的で丁寧。

ヒューマンドラマとかではなく、実はサスペンスに近い。標題ほど堅苦しくないのでおすすめです。

ラストのアメリカンジョークで、救われる。