ねむ

リップヴァンウィンクルの花嫁のねむのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます


好きだったのに嫌いになった。かなしい思い出。
でも時間が少し経って振り返ってみてる。
信じることもそれを止めることも、なんでこんなに脆いものなのかと思う。
どんな自分にも相手にもびっくりしないで、もっと奥底の本質を見極められる人間になりたい。
上澄みをすくって、そこだけでわかったような気持ちになることが多すぎて、傷つけていることに気づかず過ごす。
いつのまにか相手をジャッジして、きっと私も誰かに言葉足らずだったり誤解したりして生きてるんだって自覚したい。

色んなひとにレッテル貼られて、誰ひとり味方のいない孤独とか絶望感を知ってる七海だったから、真白の孤独の奥の純粋なものを見つけて受け入れたんだろうな。
それはお互いになんて幸福だったろうか、とか今頃思う。
相手を傷つけたい訳じゃないけど、なんて伝えたらいいのかわからないことが自分にもある。
苦しさから逃げたくて吐き出すことも、相手を傷つけることも難しくて黙って唸ってる。1人で困ってる。

七海、真白、映画を観てすぐよりも今が1番ふたりのことを思う。
私はなんにもわかっちゃいなかった。
ねむ

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