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ジュラシック・ワールド 炎の王国のhirogonのレビュー・感想・評価

3.9
相も変わらず、お金儲けのことしか頭にない輩たち。
懲りずに同じこと繰り返す人間という存在に思わず苦笑してしまう。
でも、最新技術による恐竜ワールドは十分楽しめました。

ジュラシックワールドの事故から3年後。
イスラ・ヌブラル島は、火山活動が活発化していた。
放っておけば、恐竜たちは死にゆく運命。

前半は、恐竜保護のために島に向かった、ロックウッド財団のグループのメンバーと恐竜たちとの息つく暇のないシーンの連続にテンションあがります。
後半は、島から連れ出された恐竜たちと新種の恐竜によるサスペンス調の展開。恐竜に追っかけられる恐怖感の表現は秀逸。


(以下、ネタバレ)
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火山の噴火で島は溶岩と噴火物で覆われようとしていた。
オーウェン(クリス・プラット)、クレア(ブライス・ダラス・ハワード)らは、間一髪で出港する船に間に合ったが、島の港の桟橋で火山の噴火に追い詰められて出港する船を見つめる首長恐竜は、胸に響く哀愁漂うシーンでした。

ロックウッド邸では、保護した恐竜の競売が行われていた。
オーウェンとクレアは、イーライ(レイフ・スポール)に捕まっていたが、何とか檻から抜け出す。

ブルーとオーウェンの絆・信頼関係は本作の核になってます。
ラプトルの遺伝子を引き継ぐインド・ラプトルは、動きの軽快さはラプトルゆずり。となれば、対抗するにはやっぱり本家です!
ブルーと新種のインド・ラプトルの闘いが後半のクライマックス。
ブルーが徐々に頼もしく思えてきます。

インド・ラプトルは、ラプトルという名前を付けているだけあって、ラプトルの亜流感が強く、インパクトは低め。
人間との追いかけっこを盛り上げるには、あのラプトルのような軽快な動きは必要だとは思いますが、T-Rexのような重厚な恐竜感は感じられませんでした。

ベンジャミン・ロックウッド(ジェームズ・クロムウェル)の孫メイシー(イザベラ・サーモン)の秘密。
ラストのメイシーの選択の結果は、続編へ繋がる展開のようです。
ただ、さすがに冒頭の印象のように、同じような過ちを繰り返すパターンはストーリー的にもうお腹一杯かな。
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