エロ院長から一目置かれている若い看護婦（日野繭子）が、地下室にて恥辱行為を受けてしまう。醜い大人たちの私利私欲を描いている、新東宝配給のピンク映画。
主人公の若い看護婦は、男の本音と建前に対して敏感に反応する、世間ズレした女の子として登場する。「男って、こんなものよね」と客観的に眺めながら、刹那的な肉体関係を築いていく。独特の調子で世渡りしているところが面白い。
調教プレイが始まると、「どうやって縛ったんだろう？」と疑問を抱くほどの、高レベルの緊縛を拝むことが可能。とりわけ、年長の看護婦（丘なおみ・本作では名前が平仮名表記）の宙吊りプレイが迫力満点。
しかしながら、各シーンの繋がりが荒削りのように感じられ、緊縛の歓びに気づかされる展開が、唐突に訪れてしまう。もしかしたら、筆者が鑑賞したVHSの本編映像は、再編集版なのかも知れない。濡れ場以外での、不自然なモザイクも気に掛かる。
