Narmy

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出のNarmyのレビュー・感想・評価

4.0
1945年5月8日のロンドン、ヨーロッパ戦勝記念日が舞台。
戦争の勝利で歓喜に湧く国民を見ながら、憂鬱そうな表情のリリベット(エリザベス王女)。
、、やっぱりこの日しかない!と考えたエリザベス王女と妹マーガレット王女は外出を願い出る。
始めは渋っていた国王も、自分のスピーチに対する国民の反応を知りたいこともあり最後には折れるが、、

外出を許可された2人の気持ちの昂りに音楽が後押しをし、軽やかに大階段を降りていくシーンは今作のなかでも特にお気に入り♪
お城の調度品も2人のドレスも可愛くて見てるだけでも気分があがる。

2人にはしっかりと警護がつけられたんだけど、、、皆が浮かれてるからって余りに手抜きな警護笑
そして街で偶然出会い、どんどん巻き込まれていく海軍兵のジャック笑

コメディ要素も多く下品なシーンもあるし街も乱れて大騒ぎなんだけど、王室ものらしく随所に品の良さが感じられる。
度胸満点な2人の王女の純粋さと表情や身体からキラキラした喜びが溢れていて、それがどんなアクシデントもうまくかわす。

ただ無邪気に楽しんだマーガレット王女とは違いエリザベス王女はジャックをきっかけに国民の本当の気持ちに気付きはじめる。
笑顔で盛り上がる楽しげな姿の奥に秘められた思いを目の当たりにすることは、ショックだろうけど必ず将来にいかされるはず。
ジャックの話を聞くエリザベス王女の姿勢に、逃げずに国民に真摯に向き合う将来の女王の片鱗をみることができる。

全体としてはジャズの勢いにのったスピード感のあるストーリーで、王女達とともにウキウキした楽しい気持ちを味わい、慌ただしい中にもほっこり温かい雰囲気に包まれて、こちらまで幸せな気分♪
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