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日本で一番悪い奴らのdanyboyのレビュー・感想・評価

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
3.6
拳銃検挙率のため、警察が税関まで抱き込んで麻薬売買に手を染める、、!
冗談みたいなホンとの話!数字追うより犯罪者追ってくれー🔥
綾野剛、渾身の力作!
面白かったですよ!
うまい感じて軽くて。

警察小説が好きです。あちこちの作品で「北海道警悪夢の一週間」や「羹に懲りて膾を吹く。ベテラン刑事の大量異動」や、
「なめんなよ!こちとらなんでもアリの道警だ!」など
ネタになってるのを目にしてました。
ついにネタ元の作品を観賞。

<内容>
北海道警察で機動捜査隊、マル暴、銃器対策課を歴任した諸星は、暴力団との癒着を深め、Sと呼ばれるスパイから情報を得て成績をあげていた。
1995年、警察庁長官狙撃事件が起こると全国の現場刑事はノルマに苦しむことになる。

そこで諸星はロシアから拳銃を輸入、それを押収する自作自演で北海道警察の点数を稼ぐことを思い付く。
もう、その辺りから変!
お金払って警察がヤミで拳銃買ってるわけですよ。

そこに警察の裏金問題が絡む。
Sを飼うには時間と金がかかる。
しかし、捜査費用の公金が空領収書で裏金に回され、刑事たちは自腹を切ることに。

経済的に困窮し、借金まで抱えた諸星は、
麻薬売買に手を染める。儲けた金で愛人(婦警!)を囲い、外車に乗り、もう、ここまできたら立派な犯罪者。

さらに税関にコネのある上司、道警幹部の了承の元、中国マフィアからまず大量の麻薬を買って信用させ、次の取引で拳銃を買い、その取引きをロシア人に持ちかけ、一気に大量摘発を狙うという大作戦を立てるのだが。、
(全部実話!)

原作は稲葉元警部本人が出所後に書いたノンフィクション「恥さらし」。
最後のロシア船おとり捜査は組織的犯罪か合法か、が裁判であらそわれた。
結局、麻薬で儲けた金を稲葉が愛人や車に使っていたことから、
ノルマ達成重圧により犯罪に手を染めた被害者部分より、私利私欲が大きいとみなされ
稲葉だけが麻薬所持で服役。
組織ぐるみを証言予定だった直接の上司の課長と、稲葉のSは自殺。幹部キャリアは口頭注意で幕ひきとなった。
闇だねぇ。。
#日本で一番悪い奴ら #綾野剛 #北海道警稲葉事件
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