前半で散々ワクワクして笑い転げた分、後半の鬱展開が本当にキツかった…全編真っ黒な映画よりよっぽど後味悪くてしんどいです。ゆえに期待以上の良作と感じました。
序盤の勢いある諸星は『新宿スワン』のタツヒコと重なりますね。半端ヤクザだけど情に厚い。翻って終盤の諸星は見るに耐えない落ち目っぷり…綾野剛の見事な演じ分けに脱帽です。夕張で学生に投げ飛ばされた時の表情がなんとも忘れられない。
作品の概要もオチも"稲葉事件"そのものだというのが信じられません。本当のところは知る由もありませんが、現在の道警が健全な組織であることを願うばかりです…。