タコ社長

ガキ帝国のタコ社長のレビュー・感想・評価

ガキ帝国(1981年製作の映画)
3.9
なんと言えばいいんだろう。

いや、素晴らしいと言えばいい。

この作品は、井筒映画の中でもとくに強いパッションを感じる。

よくわかってないが多数であるという強みに乗っかったアホな若者の集団に、群れず迎合せず、「自分」というものを守る人間が、この監督の映画ではいつだって主人公である。

また当時の大阪の街が、美しい。それはフィルムの粒子の荒さを通して、まるで異国のようでいて、また懐かしさが深層にあるようでもある。