かめの

BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアントのかめののレビュー・感想・評価

3.3

幼少期、評論社から出版されているロアルド・ダールコレクションが愛読書で、本映画の原作BFGもその一つだった。スピルバーグは得意ではない方なので、警戒してはいたが、序盤あたり、BFGがふわりふわりと巨人の国へ駆けていくシーンを観たら、あの頃想像していたままの姿が蘇ったようで嬉しくなった。それだけでこの作品を見たかいがあったし、初めてCGの素晴らしさを感じられた。

他の巨人たちを絶対的悪として描くことに抵抗のあった人もいるかもしれないけど、「彼らも生きるためなんだから仕方ない」と言ってしまうのはあまりにも偽善的だし、殺さなかっただけでも優しい世界じゃんなんて思ってしまうのです。

だからといって、作品全体に満足したとは言い難く、映画的にみれば、BFGやソフィーの心情をもっと丁寧に描いてほしかったなぁという気持ちもあるかな。
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