Mpoppins

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のMpoppinsのレビュー・感想・評価

4.0
テレビ欄でアラン・リックマンの名前を見つけ、鑑賞。

とはいえあまり期待していなかったのですが、想定外にハラハラしました。
「誰か早くパンを買ってよ!」って叫びたくなる。

一人の少女の命か80名のテロ犠牲者か
(いや、周りに通行人いるから犠牲者女の子だけではないでしょ?と思うがそこは一旦置いておきます…)

テロリスト№4と5の人が仲間と自爆テロの準備の為に1つの家に集合中。
軍のトップはアラン・リックマン。実行部隊のリーダーはヘレン・ミレン。

武器はタイトル通りドローンを駆使して、カメラを埋め込んだ鳥型ドローンやカナブンレベルの小さな虫型ドローン。
今時ってこんなことになってるのかということに驚き!!たぶん実際はもっと進んでいるのでしょう…。

攻めるなら絶好のチャンス!後は上からの承認待ち!!

と、いざとなると承認を渋る官僚。あっさり了承する官僚。「殺害ではなく捕獲を!」と言い続ける官僚。他の人に責任を委ねようとする官僚。
官僚達が決断を引き延ばす間にも現場の状況は刻々と変わる…。
これは会議室でコーヒー飲みながらの話。

軍の中でも立場によって意見(思い)は様々。焦り、早く攻撃したい現場トップのヘレン・ミレン。被害予測を立てる人、最後にミサイルスイッチを押す人。

そして、何も知らずに住む現地の人びと。ある女の子は母に言われパンを売りに。ある女の人はパンを買い、ある男の子はボールで遊んでる。何気ない普通の毎日を過ごす人々。

現地での陸上部隊のリーダーの焦るでもなく、目が死んでいるのが印象的でした。

最後は誰がどのタイミングでどんな決断を下すのか??

綺麗事ばかりを言う人ではなく、どんなことをしようと考えているひとなのかを、しっかり見極めて選挙に参加すべきだなと会議室内の人たちを見て感じました。


アラン・リックマンの買い物が何よりも現場と対照的でした。
Mpoppins

Mpoppins