悪とユニコン

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場の悪とユニコンのレビュー・感想・評価

4.4
ドローンで偵察して、ケニアの過激派テロリストを発見し、アジトを突き止めた。そのアジトには主要人物が揃っていた。まさにこれから自爆テロを遂行しようとしている。想定される被害を減すためにヘルファイアというミサイルを使って一掃しようと画策するが、、、。
現代戦争系サスペンス。

戦争映画というよりも、異常事態が発生した時の緊急軍事会議がメイン。
無関係者の巻き添え防止か、今後予想されるテロ被害の最小化か、について激しく議論される。キレイ事をいうと、どちらも満たすべきだがそうもいってられない状況。
一人の人命と多人数の人命が天秤に掛けられようとしている切迫した事態にハラハラさせられます。
いたいけない無垢な一人の命は助けられるのか?千載一遇のチャンスを逃てしまうのか?秘策・打開策はあるのか?
何が正しいことなのか感性に訴えかけられます。人道的正しさと軍事的・政治的正しさの両立の難しさを思い知らされます。
現代の戦争について、鋭い切り口からメスを入れ、問題提起している衝撃作。

この作品好きな人には『12人の怒れる男』をオススメします。