ピンフまんがん

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

3.9
この映画はどうしても、あの「ドローン・オブ・ウォー」を思い出してしまった。趣旨がそっくりな内容だったから。あの映画もなかなか感慨深いものがあったけど、この作品はそれ以上にインパクトがあった。あちらは家族ドラマも入れていたが、こちらはそういうものは排除して、ミサイル発射を決断するやり取りを描いている。現地でのいろいろと予定通りにはいかないもどかしいシーンがあって、見ている者をハラハラさせる演出は上手い。
印象的だったのは、みんな上の者は責任をたらい回しにしようとして決断するのに常に遠回りしてしまうこと。これ、日本の会社組織でも似たようなところがあってけっこう身近な感じがした。最後も、攻撃をしたものは何の痛みもない、受けたものは周りも大きな負傷を負う。という風刺もなかなか効いている。
ただ突っ込みたくなったところは、ミサイル攻撃を実行する人間、あんな素人みたいな男女にやらせるなよ。。。あそこまで洗練されているなら、大臣のもとにボタンを置くとかした方が早いのに。