既に大ヒットが確約された「君の名は。」
主題歌のRADとかキャラデザの田中将賀とか声優として神木隆之介を起用したとか強力なプロモ展開とか、前作までの新海作品とは異なる格段の進化と良い意味での「吹っ切れ」、特にこれまで封印してきた微エロに対する寛容さとエンタメ作品として特化させた姿勢が確実に成功に結びついたと確信した。
雪降る新宿高層ビル街、電車内から見かける想い人の後ろ姿、すれ違いざまに相手を確信する場面等「君の名は。」は「秒速5センチメートル」で見られたそれら演出が意図的に多用されていたところから、監督による「秒速」のセルフリメイクとしても見ることが出来る。そして、それらの意図が新旧ファンらに受け入れられて成功している事は揺るぎない。正に、新海ワールドの結実にして文句なしの代表作となった。
