えーこ

何者のえーこのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.6
原作は読んでて、"オチ" もわかってたんだけど、
これは映画の方が面白いなー
(『桐島…』も映画の方が面白かった)
大抵、映画化すると、映画の尺に合わせていろいろカットしちゃったり、やたらなアレンジしちゃったりして、
原作ファンの反感を買うわけだけど、
長編じゃないから、尺もちゃんと収まって、ほぼ原作通り。
イメージ違わぬキャスティングも良かったし、
キャラクターが生きてくる。
菅田くんの歌も聞けたしー♪

演劇シーンをちょいちょい入れてくるのは、
さすが劇団主宰の三浦大輔の見せどころ!?
小劇場あるあるなステージが笑える。
ところで桐島同様、とうとう顔を見せなかったギンジは何者だ(笑)!?

この"オチ"には多少なりとも、きっと誰もがハッとさせられるだろう。
なんと言っても、その演出にヤラれた~!!
もし人生が舞台ならば、主役は自分であるべきなのに、
何者にもなれない彼は、自分じゃない何者かを演じる。
会場の拍手喝采が皮肉だね。

会社を後にした彼とともに流れる主題歌、
なにか吹っ切れた清々しさが感じられて、スゴくいい。
いつまでも頭の中をぐるぐるぐるぐる…
えーこ

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