チョマサ

神様メールのチョマサのネタバレレビュー・内容・結末

神様メール(2015年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

やられました。予告を見て観に行ったら思ってたもんと違った。

インタビューやたまむすびを聴いたり監督の経歴を見ると、たぶん合わなかったからだろうなと思う。全然面白くなかった。
でもパンフのインタビューの受け答え(文字おこしだけど)を見るとそこまで内容を詰めて書いてるようにも思えない気もする。

設定も突飛だし、寓話として描いてるのと監督の考えに基づいて作られているから、完成されて破綻しているわけではないのだけど、それでもこの構成どうなんだろうなって疑問もある。

余命宣告を受けて、新しく使徒になる人間に起きた出来事が描かれるのだけど、どのエピソードの語りかたも同じだった。大して面白くもない内容なのに同じ調子で6回くらい続くとつまらない。

それぞれの使徒がナレーターになって自分に起きたことを全部ナレーションで説明する。そして似たような音楽。『ロブスター』みたいに暗い。歌入りの曲はスゲーいいのに、歌以外のインスト曲はなんかダウナー気味のが多い。

そして同じような語り方のテンション。変な比喩。しかもその比喩を実際に映像として見せる。例えば「真珠が大理石の階段を落ちるような」と言ったら直後にその映像が挿まれる。「6人の男が胡桃を割るような声」なら実際に男が胡桃を割ってる映像。笑い所なんだろうけど、全然笑えなかった。

神様である父親は面白かった。見ていて人間への嫌がらせが幼稚なところ以外は、モノの見方とか傾向がゼオライマーの木原マサキみたいだなと思った。

あとは考えにふけり過ぎて家族の声が聞こえなくなるのを、曇りガラスで遮って声が遠くなることで表現するのもおもしろかった。他はつまらないです。
チョマサ

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