「チャーチル」を観たので、見逃していたダンケルクを鑑賞。
心音のような音、時計の針のような音。
一緒に鼓動しているようで苦しくなった。
台詞は少なく、分かりやすい内面描写も無いけれど、
兵士たちの瞳で充分だった。
ダイナモ作戦は失敗とは決して言えないけれど、
全員が救われたわけではない。そのことを痛感させられた。
チャーチルの演説、一兵士の口で語られた演説ははとても印象的だった。
どう思ったのだろか、ダンケルクから帰ってきた兵士たちは。
無駄な心理描写が無く、口数少ないのに、迫ってくるものは
ノーラン監督の手腕にうならされた。
政治家の戦いと兵士の戦い。この二つの戦争を対にしてみることで
イギリスとしての戦争を観た。
チャーチルを「動」とするならば、ダンケルクは静かな、あまりにも
静かな映画だった。