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映画 聲の形のyunumataのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.5
冒頭の超有名ロックナンバーに度肝を抜かれ、まさかの「怪獣のバラード」にハート揺さぶられ、あとはもう、涙、涙……。「生きていてはいけない。早く死んだ方がいいよね!」って想いを、どうしてここまで忠実かつ見事に表現してくるの!くれるの!って感じで、悲しいシーンも、救いのシーンも、ごく自然に涙が溢れ落ちていった。ほんと、よすぎる……。今はこれ以上整理できない……。「何でこのお母さん土下座してるの?」って感じがもしわからないなら、それはもうわからないと思うので、そういう意味では共有しずらい作品かもしれないけれど……。破り捨てたカレンダーの、その先が手書きで書かれてるところにいちいちグッと来れるか、みたいな……。原作で少々どうかなぁ、と思っていた展開がきれいになくなっていて、そこもよかった。
ただし、ストーリー展開は削れても登場人物は削れない原作モノの宿命というか、もう少しそこも整理されていれば尺もシーンも減らせたし、テンポも落とすことが出来ただろうと思う。そこはやっぱりオリジナル企画に軍配が上がっちゃう箇所ですネ。これは原作では気にならなかったのですが、「大人」がいないなぁ、とも思った。そして、aikoだけは問答無用でひどかった……。
日本語字幕付き上映で観たのですが(朝っぱらの回も多い中、日曜の午後5時から流した109シネマズ二子玉川えらい!)、ほぼ満席でした。鑑賞後には、トイレの前で手短に手話で会話されてる女性の方を見かけた。最後のあの手話の意味、教えてもらいたかったなぁ。

劇場(2016.09)
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