Takaomi

ぼくは明日、昨日のきみとデートするのTakaomiのレビュー・感想・評価

3.9
もともとタイトルからして、恋愛映画でも捻りがあるんだろうとは思っていた。

ただその展開が終盤まで読めなくて、監督にはしてやられた感じ。

この手の青春恋愛映画って、観ているこっちが恥ずかしくなってくるし、正直面白くないっていう偏見があってしばらく敬遠してた。

それでも、公開した当初は気になって細かく調べたりしていて、面白くないって決めつけてる割には観たいって思ってる自分もいたりして。いわゆるツンデレ状態でした(笑)

いやぁなんと言っても小松菜奈が可愛いんです。それだけでも観てよかったって思わせてくれます。

中盤まではひたすら清純デートを繰り返すんですが、その辺りは眩しすぎて。。
抱きしめたらいいんじゃないかなってピュアなやりとりもほろ酔い気分だったから救われました(笑)

あと原作もそうだけど、設定を京都にしたことは素晴らしい!!
京都ってどこか鎌倉に似てる。もしかしたら異次元に繋がっていたり、不思議なことが起こってもおかしくないようなそんな気持ちにさせてくれた。

終盤に向かって彼女の真実がわかったとき、切なくてすれ違う二人を観ていると悲しくてジーンと来たんだけど、時間軸に惑わされてしまって最後までその疑問で頭が一杯に。

あぁ。もっと頭が柔軟だったら素直に感動したのに。自分に腹が立った。

この映画は、全体的に大きな展開を抑えすぎた気がします。
抑えすぎてエンターテイメントな展開に持っていけなかったというか、変な矛盾が逆に生まれてしまった気がする。

また、抑揚というかテンポが一定だったのでキレがなくなって最後の最後の感動が薄れてしまったのが残念だったかな。

でも映画としては、良くできていて
back numberの主題歌を聞いたときは素直に感動した。

すれ違う世の中で、今この時代にこの時間に出会えた友達、家族、恋人を大切にしていきたいと思える映画でした。

頭を空っぽにして、また観たい。
Takaomi

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