Otun

ある殺人者の告白のOtunのネタバレレビュー・内容・結末

ある殺人者の告白(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

母を殺した男の、その後数日間の物語。

全編、キャストたった一人のみ。

まず、導入がいい。
男のナレーション、母への不満。
具体的に何も明言しないのに、直前に男が行った凶行と、心の揺れが感じ取れる。

そして、翌朝。
陽気に朝食を摂り仕事に向かう男。
『あれ?さっき感じた違和感は勘違い?』と観客が思った直後。
ゆっっくり、寄っていく一つの部屋のドア。


う~ん、おもしろい。

内容を単純に言っちゃうと、
実家暮らしのダメな男が母親殺して、それが世間にバレるまでの話。

だけど、そこには人間の持つ弱さや、堕落、依存、見栄の様な、誰しもが感じるネガティブな普遍性があります。
『バカだなーコイツ(笑)』、と思った直後に、
『俺とコイツは紙一重なんだなぁ。ゴクリ』、と感じる確かなサスペンスがありました。

上演時間もこれ以上だと長いが、ちょうどいい。
Otun

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