Otun

荒野にてのOtunのレビュー・感想・評価

荒野にて(2017年製作の映画)
3.9
にしても、最近の私はフィルマークスのおサボりが過ぎる。
得意の馬車馬仕事月間でもないのに。穏やかな日常なのに。
DIYで自作キャビネットを完成させた盆休みの最終日。反省の意を込め、飯田橋ギンレイホールへ向かった。
「荒野にて」。初見。

そもそも若者の成長の過程を描いた作品は、おじさんは大好物です。
「荒野にて」って邦題もいいね。ショーンペン作の「イントゥザワイルド(荒野へ)」みたいだし。
わくわくしながら猛暑日のギンレイホール。

世界を知らない少年の、どうしようない、抗えない現実がそこにあった。
多くを望む訳でもないのに突きつけられる違った世界。彼は残された"大切"を選んでいく。

ラストの、あの再会。あの優しさ。
ダルデンヌの「少年と自転車」のラストの様。
クソみたいな世界に唯一といっていい、残された希望。
よかった。よかったな。
髪、刈り上げたんか。いいやんか。その髪型の方がきっと女子にモテるぞ。
よかった。

追記。
ワタクシがアイコンにするくらい好きなブシェミも久しぶりに観れた。
よかった。
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