Otun

二郎は鮨の夢を見るのOtunのレビュー・感想・評価

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)
3.5
私は、すきやばし次郎なんて高級鮨、今まで口にした事すらないですが、ミシュラン最高齢3つ星シェフ小野二郎さんの己への厳しさ、バラモン並みに己を律する覚悟に顎が外れた。
研鑽に研鑽を重ねた二郎さんの鮨、いつか一度は食べてみたいと思った。

NHKのプロフェッショナルの様なドキュメント映画でありながら、外国の監督さんによる「異文化への憧れ」と言うべき視点が、改めて鮨、和、日本の素晴らしさを我々日本人にも教えてくれる。

にしても、鮨職人一筋70年の小野二郎さんが、浜松に同窓会かなんかで行った時、そのお店で働くおばちゃん達にまるで今人気のアイドルの様に囲まれ写真を撮られてるの見て
「お。二郎、なんだかデレデレしとるな。男、出しとるな」と思った。
しかし、齢80半ばを過ぎても、現場の最前線におる男は、そっちの方もいまだに現役なのかもなと、そこすら納得させられ、これからの人生の道しるべになりました。
ありがとう、二郎。あんた、男だ。

初見。「二郎は鮨の夢を見る」。
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