Otun

フィールド・オブ・ドリームスのOtunのレビュー・感想・評価

3.1
今作を選んでるあたり、馬車馬明けの私の心はまだまだ荒んでいるな、と思う。
癒しを。もっと光を。

と言う訳で、私が少年だったあの頃以来の再見。
ケビン・コスナー主演「フィールドオブドリームス」。

当時は「トウモロコシ畑を野球場にするなんて!なんて浪漫の塊映画なんだろっ!」、なんてな事を思っていたが、現在齢も40を越えた馬車馬明けの氷の心を持つ私にはアラばかりが目についた。

開始5分での主人公のこれまでの人生を描いたダイジェストに「物語の7割これでわかっちゃうな」と突っ込み。
トウモロコシ畑で天の声を聞いた主人公が、
よっしゃ野球場を作るばい!と意気込んだ時には「これが理由で野球場作ってたら、世界中の農家なくなるわ」とこぼした。
極めつけは、最終的に彼の作った野球場に人々が集まり、野球場を作った事による赤字を補填出来るようになる、と言う夢と希望が満載のラストなのだが、
「いやいや、人々が集まる理由が薄弱すぎるじゃろがいっ」と罵った。

いや、浪漫が、夢がいかんと言うのではないのです。
ちゃんと理由づけをしてくれないと信じられない。つまらない。

と、やはり、まだまだ心がまだ荒んでいるので、川のせせらぎでも見に行ってきます。
Otun

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