たつなみ

コードギアス 亡国のアキト/最終章 愛シキモノタチヘのたつなみのレビュー・感想・評価

1.0
時間の無駄とまでは言わないが、全話観ての感想は一言『蛇足』。
このスコアは全編を通してのもの。
本編がお好きな方は尚更この5部作を見る必要は完全に『無し』と断言したい。

特にこの最終章は本当に酷い。
司令部が占拠される件りとか、ボインの科学者が赤木リツコバリに意味不明な理屈を語り出す所とか、『エヴァをパクりました』と堂々と宣言してる様なもの。
しかも、これまでの伏線回収はテキトーに(本当にテキトーに)終わらせ、雰囲気だけでハッピーエンドに持ち込もうという意図がミエミエ。
真剣に脚本の人に『恥ずかしく無いのか?』と言いたくなる。

大体シンのギアスって結局どんな能力だったの?
ルルーシュと全く同じ能力だったの?
だとしたらなんでアキトはそれに逆らって生き延びることが出来たの?
『死ね!』 『イヤだ!』って…子供のケンカか!?

アキトは何で窮地に陥った時に仲間に自分の能力を感染させるコトが出来たの?

何でアシュラはあんなに簡単にアキトの仲間に成り下がったの?
騎士団長としての誇りは無いの?
もう許せない位の変わり身っぷりなんだけど💢

そもそもルルーシュ出てくる意味あったの?
こんな終わり方でここから『R2』に繋げるつもりなの?

ギアスって、『それを使う者を孤独にする』っていう、等価交換的なルールがあるはずなのに、何でレイラは幸せな感じで終わったの?

そして、根本的な話なんだが、『亡国のアキト』というタイトルの意味が軽すぎる。
アキト以下、主人公グループが単純に『旧日本国出身』っていうだけじゃないか!
意味合い的に『こちら葛飾区亀有公園前派出所』と同じじゃん!!
この終わり方からして『最早この頃の日本人にはナショナリズムなど消え失せてしまった』っていうコトを言いたいのか?
(多分本作のスタッフはそんなに深く考えていないと思うが)

……残念ながらサイドストーリーとしては本当に最悪な作品だったと言わざるを得ない。

最後になりますが、『蛇足』という言葉の意味を下記致します。

蛇足(だそく)とは
よけいなことを付け足したために
物事の価値を下げたり、
駄目にしてしまうこと。

とりあえずこの話は完全に無かった事にして……。
『復活のルルーシュ』は頼むぞ!オイ!!