すずき

シング・ストリート 未来へのうたのすずきのレビュー・感想・評価

4.5
80年代ミュージックっていいよね!
また欲しい映画サントラ増えました。

劇中バンドの「シング・ストリート」の、技術が上がってく過程がリアル。
最初はまだ頰の赤い、おぼこい少年バンドから、歌唱力・演奏技術・演出能力が上がって男の顔つきになっていく。

歌手としての道と恋愛とを描いた映画として、「ラ・ラ・ランド」を比較してたけど、ラスト見たらこの映画、「グッドウィル・ハンティング〜旅立ち〜」だわ。
「グッドウィル〜」のベン・アフレックもいいキャラだったけど、この映画でそれに相当するのが主人公のニートの兄貴。
本当にいい兄弟関係だよなぁ…。
ラストが『旅立ち』のシーンの映画にハズレなし、かも?

自分は特に悪いとは感じなかったけど、バンド活動が上手く行き過ぎている事に違和感を覚える人もいるみたいね。
確かにバンド結成から1年もないのに音楽レベルは高すぎだし、バンドメンバーとの確執やら衝突やらも無いし。
多分監督はこの映画、「音楽」をハッピーなもの、としてだけ描きたかったからあえてそーいった描写は入れなかったんだろーな。
こんな青春を送りたかったな、と思える、青春時代に何もステキな想い出がない大人達にオススメ!言わば音楽映画版「なろう小説」!それは言いすぎか。