ピッツア橋本

スイス・アーミー・マンのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.7
“気持ち悪いけど爽やか。意味わからないけどストレート。唯我独尊の変態青春サバイバルファンタジー映画…なのかな?”

内気で変態なポールダノと謎の生命体ラドクリフが自然の中で織り成すヘンテコ友情物語…なのかな?

全てを断言できないんだけど、断片的なシーンの印象が変に頭に残る。
ポエミーだけど冴えない会話。
美しいようで汚い描写。
基本2人とも冴えないアキバ系の会話発想なのだけれど、爽やか俳優の2人が熱演すると変な歪み、クセが出てくる。

ラドクリフ君のオナラのジェットで水陸空をバンプしたり、口から大量のゲロかと思いきや普通の飲み水で、その恩恵を受けるポールダノの笑顔とか。
これって赤塚不二夫ギャグでしょ!?ってツッコミたくなる反面、舞台が森と水に囲まれた自然のためか変に青春映画的に輝いてみえる。
ふざけまくってていきなり終盤メッセージが重くなるんだよなあ苦笑

結局この映画なんだったの?どんなジャンル?見所は?テーマは?…当たり前に映画ファンが求める事に対して何一つ明確な答えを出せない本作だけど、何故か愛され要素もたくさん持ってる稀有な一本。

意外と夏にピッタリ。
パッケージ通りの内容。一見爽快そうなんだけど、よう見るとこの首輪みたいの何なん!?てなる笑

「あんまり期待しないで観ると面白いですよ」
といささか雑な勧められ方をして鑑賞した本作だけどまさにそんな感じ。
予定調和に飽きた人は一度観ると脳がほぐれる映画。
ピッツア橋本

ピッツア橋本