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パターソンのSQURのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.0
退屈で思わず睡魔に襲われてしまいそうになった
劇場の中でも寝息やいびきがちらほら、中座もそこそこといった感じ
まるっきり取るに足らない日常を描いた映画なので已む無しなのだと思う

たんたんと日々を過ごし詩作に励む主人公とは対照的に、
日々新しいものに挑む妻
まるっきりタイプが違う
主人公側の視点に立ってみれば勝手にギターは買うわ、押し付けがましいわと思わずイライラしてしまうんじゃないかな
と思いきや主人公は「妻は自分のことを理解してくれてる」なんて言う(動物虐待だぞ、どこがいいんだ)

僕としてはどうにもこの二人の間にまっとうな愛が成立するというのは受け入れ難いのだけど、どうも愛があるらしい
互いに支え合う大切な関係が

僕には理解できない人たちが僕には理解できない関係を持ち、僕には理解できない愛を育んでいる
多種多様な人たちが世の中にはいて、その人たちがみな各々の映画としては取るに足りない、それでも当事者にとっては掛け替えのない出来事の連続の上に日常を築き上げているんだなあ、と

ラスト10分の流れが心に残った
終わってみればいい映画だったようにも思えた
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