HarukaFukuda

パターソンのHarukaFukudaのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.5
繰り返される日常。パターソンの生活風景。

それは、毎日が同じようでありながら、少しずつ変わる。
書き連ねられていく詩のノート。妻が施す家の内装。乗客たちとの会話(実際には耳をそばだてているだけだけども、私には聞き耳を立てているだけでパターソンが彼らと会話しているように見えた)。
静かで心を乱さないパターソンの、単調な生活リズムを覗き込んでいるような映画だった。カメラワークにしても、主観ショットはほぼなくて(木曜日あたりからでてきたようにおもう)、肩越しに映し出される手元のショットが多かった気がするな。

これを観て、頭をかすめたものがいくつかある。

黒澤明の『夢』
ロシア民謡の『1週間』
伊坂幸太郎の『フィッシュストーリー』

高良健吾の、『僕の孤独がぁ〜 魚だったらぁ〜』を脳内リフレインしながら、エンドクレジットを迎えました。

ラストの展開は、青春ドラマみたいだなあ、ってふと思ったの。
近代化にあがなってスマホを持たない、バックアップを取らない、そういう頑ななところが仇になって。
挫折 = 大事な詩のノートが破られちゃう。
復活 = 新しい白紙のノートをもらう。
スポコンの栄光と挫折みたいじゃない?なんだか。こんなに地味で抑揚のないスポ根二ズムも他にないと思うけど。

エンドクレジットの最後で、『ネリーを追悼して』という一言に切なくなりました、マーヴィンステキな演技だったのに、亡くなってたんですね、悲しい…

それにしても、永瀬正敏のアーハーは笑ったし、噂の〖#ムーンライズキングダム〗の可愛い2人の成長もみられて嬉しかったし✨
月曜日の『双子の夢を見た』っていうくだりからの双子しばりはとても楽しかったです。こういうところに非日常は潜んでいるのかな。なんてね。
まとまりない感想で。

余談。
アダム・ドライバー全く興味なかったけど、マッチョも苦手だったけど、あの腕はとんでもなくセクシーでときめいてしまった!手もきれい!アーハー!