ジム・ジャームッシュ監督2016年作品。ニュージャージー州パターソンに住むバスドライバーのパターソン(アダム・ドライバー)の日常を描く物語。
ジム・ジャームッシュ作品の中でも私的にはアタリの方だと思う。妻のローラと平凡で幸せに暮らす主人公パターソン。彼のそれほど起伏はないが、少しずづ違った毎日を淡々と1週間綴られている。パターソンの分かり易いとは言えない詩と共に意外と自然に溶け込んで入ってくるような感覚だった。
ジム・ジャームッシュの過去作にあるような乾いたユーモアやドライに切り取ったストリートな映像はない。むしろクールながらも叙情的で、自然や人の愛を感じるタッチが新鮮だと思う。それでいて実は凄くジム・ジャームッシュ流なのが嬉しい。
お気に入りのナイト・オン・ザ・プラネットを越えただろうか？久しぶりに観たくなった。
